26.ゲルマラジオでスピーカを鳴らす

回路図 
 

ゲルマラジオでスピーカを鳴らす

ゲルマラジオを色々製作してきたが「ゲルマラジオ製作徹底ガイド」(誠文堂新光社)を読んでさらに奥の深さを思い知らされている。
その中にスピーカーを鳴らす回路が載っていた。
製作尽くし感があったので製作にチャレンジした。
JR1MXX 高橋さん 投稿ありがとうございます。

部品関係を寄せ集めた

部品一部キット用品を使用した。
特にバリコンはエアバリコン、コイルは自作とキット完成品とを使用するようにした。
正面アルミ板はカラーのものがあったので区別する意味もあり使用することとした。

今回の製作回路図
スピーカーを動作させるためにトランスを追加している。
回路構成的にはイヤホーン受けを2カ所1次側と2次側に設けている。
クリスタルイヤホーンでの音声確認のためである。
最悪を考えて2Wアンプ回路を設けてみた。邪道ではあるが?
穴あけ
アルミ板の穴明け加工
手持ち部品の寄せ集めでの製作になるのでそれらを並べてイメージ的に思い描いてポンチして穴あけ作業となる。
いつものことであるが極力表面は傷がつかないようにと配慮はしている。

穴明け完了後部品を取り付けた状態である。
バランス的にいまいちの感がゆがめないが手持ち品での利用なのでと納得している。
クリスタルイヤホーン受けも2か所としている。
スピーカー1次側と2次側にそれぞれ入れて音の確認をするためである。
つまり動作確認のために入れている。
音を鳴らしたい要望の表れでもある。
今回はスピーカー用のトランスを購入した。1次側は7kと5kオームタップ付き2次側は8オームである。
このトランス、アンテナ関係、邪道ではあるが2Wアンプセット関係等も木の板に取り付けた。
2Wアンプはキットを購入して組み立てた。
目が悪いので部品取り付けには苦労している。
・完成後動作しないのでJH1MKU早武さんにチェックを依頼した。
結果的にICの足が1ピン折れ曲がっていたために動作しなかった。
部品取り付けに間違いがなかったので救われたが。

背面部分右は実際の背面内部である。配線も済ませてある。
2Wプリアンプ用電源は単三Ⅹ8個で12Vとしている。
スピーカーは最初古いトランジスターラジオのものを使用したが音声が低いので100円ショップで購入したものと取り換えた。
取付板は灰皿受けで側面からM3ネジを突き出して抑えている。
アンテナコイルは内側はキット品、外側はロールペーパーの内心を使用して約12mで途中タップ取りながら巻いた。

 

裏側配線等もいつものように取り付け面からつまり切り替えスイッチ、バリコン、イヤホーン受け等から実地していく。
どうしても長めの配線となるために電線の無駄が出てしまう。
次回使用ようにと残すようにしている。
動作試験
配線も終わりいよいよ動作確認である。
アンプ回路は前もって動作確認済みである。
アンテナ、アース線と接続イヤホーンを1次側(スピーカー用トランスの1次側のこと)に差し込み受信状態を確認する。
NHI第一、第二、英語、TBS等が確認出来た。
NHH第二と英語が強く入っていた。
アンプとの切り替えスナップスイッチを切り替えてNHK第二に合わせて2次側のイヤホーン受けにイヤホーンを差し込み確認する。
1次側に比べて音声は落ちるが聞こえる。スピーカートランスを介して聞こえたのは初めての経験である。
それではとイヤホーンジャックを抜いてスピーカーでの音を確認するもかすかに鳴っている。
耳をスピーカーにあてがい確認した。なったとは言い難いが聞くことが出来た。
それではと邪道ではあるが2Wアンプの電源を入れて入力プラグを1次側に差し込みスナップスイッチをアンプ側に切り替えると見事?に音声として確認することが出来た。倍電流回路
「倍電流方式ではどうだろうか??」が製作のきっかけである。

倍電流方式の回路図
早速回路図を書いて構想を練りました。1号機があるので参考にしながら部品集め、正面板に加工、部品取り付け、コイルの作成等夢中になっていました。

用品取り付け、配線等完了した状態
今回もクリスタルイヤホーン受けは1次側と2次側2ヶ所取り付けている。
音声確認ようである。
用品も極力既製品の使用に心掛けている。
バリコンは今回もエアーバリコン使用とした。
手持ち品があったためではあるが。以前秋葉原で購入していたものが使用出来ている。
スピーカーは100円ショップで購入した茶越し網を利用している。
握り部分を曲げて加工し穴あけして木ねじで取り付けている。
スピーカーは網抑え部分の針金部分を加工して抑えている。


スピーカースピーカー取り付け状態です。
配線関係が終わったところで目視点検を実施していよいよ動作試験である。
1号機と同様にアンテナ、アース線と接続しクリスタルイヤホーンを1次側に差し込んで静かにバリコンをまわあしていく。
エアバリコン使用なのでなおさら静かに回していく。
NHK第一、。第二、FNE,TBSと確認できた。
次にクリスタルイヤホーンを2次側に差し込んで音声の確認をする・1次側の7割ぐらいの音声で音声が確認出来た。
それではとクリスタルイヤホーンを抜いてスピーカーを鳴らす。
???鳴らない??耳元にスピーカーをち被けて確認するv。かすかに鳴っている。
動作は確認できたがスピーカーが鳴ってるレベルには程遠かった。
トランスの1次側タップを7Kオームに変えても同じであった。
1号機と同様であった。倍電流方式でもほぼ同じ結果となった。
1号機寄りはと期待はしていたがほぼ同じであった。
それではと1号機2号機と同じアンテナ、アースとパラ接続くして同じ局を受信してそれぞれの1次側にクリスタルイヤホーンを差し込んで両耳に差し入れて音量、音声等に違いを確認したがその差は確認できなかった。
スピーカーの音量は同じスピーカーでないためにその比較はしなかった。
それでも両方とも耳にあてがわないとその音声は確認できなかった。
邪道ではあるが2Wプリアンプを使いイヤホーンジャックにプリアンプ入力プラグを差し込んで1次側、2次側ともから音声としてスピーカーを鳴らすことが出来ている。2号機も同様である。

今回の製作から新たな課題が生まれた。アンテナのQいかに上げるか?です。
コイル系を大きくする、巻き線を太くする、フェライトコア等を使うが考えられる。
スピカーも色々と変えてみる必要がある。今回はそれらの準備がなく試すことが出来なかったv。
紙コップスピーカーでの試験もしてみたい。

現状のままで放送局に近いところに移動して試験するのも夢の一つではある。


2010-5-10
JR1MXX 高橋 利男

 

 

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