7L3ATQ北海道移動/7L3ATQ
7L3ATQ 岡本 博 (第一報) 三陸沖から今日は! いよいよ待望の夏休みだァ…!! え!まだそんな時期じゃないだろうって?。 という訳で今年3回目の北海道バードウォッチング&撮影旅行。フェリーの出発が少し遅れて本日(7/15)0:15大洗出港。爽やかな目覚めは金華山沖。ベタ凪状態で全く揺れずに快調。海上はもやで視界は200m位か?当然陸地は見えず船上バードウォッチングも望み薄。それならば後は定番のMM運用、いつものATQポール、ウェーブハンター、三脚の組み合わせで陸に向かって“CQCQ”所が呼べど叫べど応答なし。5年前ならば1~8エリアまで一航海で40局は/MM交信ができたのに。 ウーン暇だなー。 そうだ! 今朝 OVB国原さんからもメールでレポートをこまめに送れと要求があったのを思い出した。それじゃあメールでも書こうっと。 本日20:00に苫小牧上陸予定。取り敢えず一泊、明朝は千歳の近くのウトナイ沼。 お目当てのシマアオジを探すが余り期待は出来ない。北海道の野鳥の会5支部に所属し、鳥と自然情報の収集に努めているATQとしては最近のデータではつい悲観的になってしまう。その後は十勝の太平洋側にある海跡湖→釧路湿原→霧多布→春国岱といつものコースを廻るが年々観察・撮影時間が減りその分無線の運用が増えてしまうのが残念!。 とりあえずの第一報が長くなってしまいました。第2、3とレポートが頻繁に届く様だとバードウォッチングも無線も閑古鳥と言うことですので余り期待しないでお待ち下さい。 ブルーハイウェーライン フェリー さんふらわーつくば/MM 岩手県宮古市沖 東経142°7.712′北緯39°38.121′ 23.8 knot (第二報) 北海道から今晩は!(第2報) 今晩は。テレビのニュースによれば東京では連日の猛暑とのこと。体調の維持に気を付けて下さい。早武さんは如何でしょうか?。 それでは気温20度の道東厚岸より北海道バードウォッチング&撮影&無銭じゃなかった無線旅行第2報お送りします。 まずはフェリー/MMの成果からと言いたい所ですが土曜日8:00~17:00運用して何と1局だけ、八戸沖でお声掛けして下さった上北郡百石町の方でした。 そ・そんなはずでは…。極端にハムが減ったか、ATQが北海道へフェリーで通う毎にしつこくわめくので嫌われたか。うーーーん 先が思いやられる厳しいスタートでした。 (コールサインを言わないラグチューモードのモービル局は結構いるのですが) 苫小牧に20:00に上陸し、早速ホテルの5階の窓にハンディロッドアンテナを取り付け5Wのハンディ機でCQCQ。4局と交信できその内の1局は3回目。ウン やっといつものペースになってきたぞ。 7/16(日)は4:30出発 20分ほどでウトナイ沼へ到着。ウトナイ沼は野鳥の会のサンクチュアリになっているバードウォッチングのメッカ。静かな環境で野鳥観察が出来るはず・・と思ったのがなぜかバードウォッチングの必需品双眼鏡を持っていないオバサン、オジサンの団体がぞろぞろ ぺちゃくちゃガヤガヤ えーなんで何で?? 観察小屋が老朽化して立ち入り禁止な事も有って早々と退散次の目的地へ。 OVB国原さんのルート予想は一寸はずれて…・。夏は山の中に入っても木の葉が繁って何も見えないのです。そう言う訳で阿寒湖と摩周湖方面には今回は寄りません。もっぱら海辺の湿原・原生花園巡りです。 苫小牧→厚真町→鵡川町→新冠町→浦河町から日高山脈をトンネルで抜けて広尾町へ。日高の海岸は昆布の時期で日曜にもかかわらず昆布取りと浜での天日干しに大勢の人が出ています。そう言えば日高は利尻、羅臼と並んで昆布の名産地でしたね。 広尾からは大樹町→虫類村(ナウマン象の化石で有名、立派な博物館がある。)→目的地豊頃町の湧洞沼へ。湧洞沼は十勝の太平洋側のある海跡湖(海岸の砂州が発達して封じ切られた湖)砂州の上は広大な原生花園。10年ほど前に確か国内で始めてホシハジロ(カモの仲間)の繁殖が確認された自然の豊かな静かな湖。 のはずが2~3年前から水上スクーター、モターボートが入り込んで土日はがちゃがちゃ。5年位前に見られたシギ、チドリは全く駄目それでもノビタキやオオジュリン、コヨシキリは結構いてバックの花と何とか絵にはなったのでは。各局さん新しいQSLカードに乞う御期待。 見られた鳥:ノビタキ、オオジュリン、コヨシキリ、カワラヒワ、ツバメ、 オオジシギ、ウミネコ、オオセグロカモメ、トビ、ハクセキレイ カッコウ、ツツドリ 無線は7、21,が昼間は全くダメ、2mFM地元局もさっぱり、夜はよるで溜まったQSL書に必死と言うことでYVT各局には繋がらなくてゴメンナサイ! ではまた第3報をお待ちください (本当に出せるか保証は出来ませんが…。) (第三報) いやー バチが当たったか??(北海道第3報) 厚岸の宿で目が覚めるとドシャ降りの雨。各局が連日の猛暑の中でお仕事に励んでいるのに「一人だけ涼しい所でずる休みとはケシカラン!!」と○○さんの怨念が通じてか最悪の天候。 とにかく気を取り直して6:30に出発。 厚岸町から次の目的地浜中町の霧多布へ。あ!そうそう今日は雨でそんなに急いでも仕方が無いので厚岸をのPRをしておきましょう。道東の太平洋がわに広がる波の静かな大きな湾。真珠湾攻撃に向かう連合艦隊の最終終結地の第一候補に上げられた所。実際は機密漏洩の恐れありとの判断で択捉島単冠湾(ヒトカップと読みます)にその任を譲ったがもう少しで戦史に残るところでした。 湾の奥では牡蠣の養殖が盛んに行われ広島のものより大粒なのが特徴です。勿論ATQもしっかりと食べましたよ!!。 霧多布は文字通り霧が多く海際に湿原が発達し丁度この時期はヒオウギアヤメ、エゾカンゾウ、チシマフウロウ等が一面に咲き乱れる大変奇麗な所です。本来ならこの花をバックに可愛い小鳥の写真・・のはずでしたが悔しい悔しい涙雨。結局野鳥の写真は今日一日で一枚も撮れず、こんなことは滅多に無いのですが……。それではいつもは寄らない湿原観察センターでのんびりしようと行ってみればなんと冷たく毎週火曜日休館の表示ガーン!やはりバチが当たったか。やれやれ。(普通この手の展示館は月曜休館と相場が決っているのですが。ブツブツ) こうなれば残るは無線しか無い!ところが我が動くシャックのHf用 moble whipは雨に濡れるとSWRが悪くなり発信出来ないのです。もう踏んだり蹴ったり、兎に角真面目に働けと言う神様の思し召しでしょうか。クワバラクワバラ、ナンマイダ、アーメン。 こんな経緯で電波が飛んで行かず変なメールだけが律義に届いているのです。 まっ!明日は天気が良くなり羅臼あたりから波が飛んで来ることを余り期待しないでお待ちください。 根室の定宿で花咲蟹をしっかりと食べて昼間 欲求不満を解消した 7L3ATQ でした。
(第四報) 今日は快調! ??(北海道第4報) 根室の宿で6:00に電話が鳴り「食事が出来ました。」ええっ!! 実は前日に朝食はなるべく早くとお願いしておいたのですがせいぜい6時半か7時と読んでいたのですが・・。 既にに20泊位していて定宿化? しているとはいえ朝が勝負のバードウォッチャーには有り難い限りです。 今日の目的地は根室市の春国岱。白鳥で有名な風連湖を形成する砂州の内側に広がる広大な湿地帯。一度に海と草原と森林の鳥が観察出来る絶好のポイント。さあー張り切って撮影の用意しようとポケットに手を触れるとなんと宿のルームキーが!!。慌てて飛び出して来て返すのを忘れた。やれやれまたドジを踏んでしまった。往復30分のロスは大きい。鍵を届けて気を取り直しさあ出発!。 北海道で良く目にする道路標識に“シカに注意”というのが有りますが、根室の町を出てすぐの国道44号線で仔鹿が道の真中で死んでいました。まだ鹿の子模様が鮮やかな個体で当歳でしょうか。合掌!。 北海道全体で鹿の交通事故は600件/年も有るそうです。所で貴方は道路に倒れている野生動物を見つけたらどうしますか?。勿論無視して通り過ぎると思いますが(ATQもそうしました。)、死んでいた場合は道路管理者(北海道開発局の支所)、つまりごみや落下物扱い、生きていた場合は支庁経済部林務課自然保護係に連絡するのが正解だそうです。 再度春国袋に到着し身支度を整えて歩き出すとすぐ側からバサバサっと小鳥が飛び立つ。早速春国岱名物ヒバリのお出迎えだ。他の鳥が減っているなかで相変わらず元気いっぱいで上空に駆け上がり独特の囀り。 そこらじゅうヒバリヒバリ、うん!頼もしい限りだ。こんなヒバリだが草むらから突然飛び出しすぐ逆光の上空へ、全くカメラマン泣かせでまともな写真はなかなか撮れない。 歩き出して5分もしないうちに無数の蚊にすっぽりと取り囲まれ、歩く姿がそのまま蚊柱になっている。湿原ではこの無数の蚊が野鳥の餌になっている訳でバードウォッチャーとしては避けては通れない。虫除けスプレーも乾いてしまえばすぐに利かなくなるので常に吹き付けて肌が露出している部分はいつもベタベタ状態。なんでこんなにまでして高い金を掛けて何回も来るの?? 我ながら呆れてしまいます。本当に趣味の世界は不思議ですね。 それでも今日はノゴマ、オオジュリン、ノビタキやタンチョウも撮影できまあまあ。午後からは別海町の野付半島に移動し、更に撮影継続。 遠くにシギ・チドリの仲間が多数いたが、遊歩道から絶対に踏み出さないガチガチ自然保護派のATQは近づいて特定できない。(もっとも目の前に行っても特定できる程の識別眼も無いのですが…・。) この時期の野付半島はハマナス、エゾカンゾウ、エゾフウロウ、ヒオウギアヤメ等が咲き乱れ正に百花繚乱の原生花園。機会が有れば皆様も訪れてください。 早めに羅臼のホテルに到着。今日こそは21MHzで待ち構えている各局の期待に応えるべく夕食もそこそこにし、16Km離れた知床峠へ。 ところがZeppを張ってCQの準備を始めたがSWRが下がらない。 7/16に十勝の湧洞沼で調整しておいたのになぜか調整出来ない。結局7:30~9:30までいて7Mhzのおなじみ局に4局お声掛けしたのみ。2mに至っては何回呼び出し周波数で叫んでも応答なし。兎に角今回は無線関係のレポートが送れなくてごめんなさい!。 この調子では残り三日も余り期待出来ないようです。 何か段々報告するのに気が重くなってきたので 羅臼の温泉で湯治に努める 7L3ATQでした。
(第五報) いよいよバードウォッチングは終わり(北海道第5報) 7/20(木)7:30羅臼を出発。昨晩CQのために上がって来た知床峠を越えて斜里町へ。下界では日差しが眩しい好天だが知床峠の上からはあいにく雲に隠れて国後島は見えない。 羅臼岳は頂上付近に高山植物が多く知床連山とオホーツク海、国後島を始め北方領土の島々が見える素晴らしい眺望の山。機会があれば皆様も是非登って見て下さい。 「おじさんは登山家ですか?」 ハムとしては邪道だが有線RWZ岡村さんに連絡し、東京から呼びかけてもらうことにしよう。一様携帯なので有線じゃなくて無線の内だとへ理屈を言い分けにして連絡すると7.075付近で呼びかけるとのこと。ほどなく7.076で混信のなかから「7L3ATQ聞えますかこちらJF1RWZ」と懐かしい?声が…。47-59で交信成立。その後JH1MKU早武さん、JG1BIL菊地さんとも交信成立。やっと今回の北海道旅行でYVTメンバーと繋がりやれやれと胸をなでおろす。混信でだかなり厳しいので本日はこれでQRT明朝に期待しよう。 最後のレポートはさんふらわーえりも/MMです。(北海道第6報) しつこくレポートを送りつづけて早6報、いよいよ最終になります。 とても全部を読んでいる暇は有りませんが拾い読み程度でも充分参考になります。その他に鳥の図鑑や探鳥ガイド等の本は20冊くらい有ります。また最近はメールで珍しい鳥が見つかると連絡してくれる仲間が何人かいます。更にインターネットで活発に情報が飛び交っているようですが時間がないので見ていません。この項目をA~Eの5段階で自己評価するとB位でしょう。 二番目は観察眼・識別能力です。当たり前ですが鳥がいくらいても実際に見つけられなければバードウォッチングになりません。また鳥が見つけられても皆同じ鳥に見えては興味が湧かず珍しい鳥も見過ごしていまいます。鳴き声の識別も重要な要素です。なにせ鳥は姿を見つける前に声が聞えるものですから。好きこそ物の上手なれの諺にある通りこれだけはしつこくやるしか有りません。 最後は行動力です。いくら豊富な情報と観察能力を持っていても都会の家から一歩も出なければせいぜいスズメ、ドバト、カラスくらいしか見らませんね。その点中学生の頃から北海道や九州に一人でSLの写真を撮りに出掛けていて、その後も全国の山に出没していたATQは文句なくA+行きたい所は何回でもしつこく行く執念は我乍ら呆れてしまいます。 途中上湧別町を過ぎた当たりで札幌ナンバーで3本もMob.Wを付けたワゴン車が前を走っている。すかさず2mメインでお声掛け、その後車を止めての御挨拶とお決まりのパターン。こういう出会いも旅先での楽しみの一つ、お互いの旅の安全とまた何処かで偶然出会えることを念じつつお別れ。 朝目が覚めてからレポートの続きを書き、発信してから朝食。何か北海道最後の夜にしては慌ただしかった。誰だ!編集者は!! 73 |