(14)長軸ボリューム(ロングシャフトボリューム)の修理

長軸ボリューム
真空管ラジオのボリュームは通常木箱の中にシャーシを組み込むために長い軸のボリュームが使われています.
ボリュームは長年使っていると接点が劣化してボリュームを回した時にガリガリと不快なノイズが発生します.
このように劣化したボリュームを「ガリューム」になってしまった!と言ったりします.
真空管ラジオに使える長軸のボリュームは手に入りにくくなっており,長軸ボリュームの修理をしてみましょう.

ボリュームの修理手順

  ボリュームの修理手順は次の通りです.

① ボリュームを取り出す

1. 悪くなった(ガリュームになってしまった)ボリュームを取り出します.
取り出す

② 爪を開く

2. 3箇所の爪をマイナスドライバーで開けます
ボリュームの爪

③ 蓋を開く

3. 外蓋をそっと引っ張ると蓋が開きます
蓋を開く

④ 接点のクリーニング

4. 接点復活剤をボリュームの回転する接点にかけます.
接点に復活材を

⑤ ボリュームの軸を回転

5. ボリュームの軸を接点を掃除するように10~20回回します.

⑥ ふき取り

6. 接点を壊さぬように綿棒で接点回りの濡れた所をふき取ります.
ふき取り

⑦ スイッチ付の場合

7. スイッチ付ボリュームはスイッチの部分にも接点復活剤をかけてクリーニングします.
スイッチにも復活剤

⑧ 蓋を戻す

8. 日陰で暫く乾かした後外蓋を被せ,3箇所の爪を戻します.
爪を戻す


手に入りにくくなった長軸ボリュームを修理して真空管ラジオを蘇らせましょう.
exラジオ少年ではもう一度ラジオ少年に戻り「素敵な真空管ラジオ」を作って楽しみましょうと提案しています.

 

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