(4) 30-L1による200W局の申請

30L-1による200W局の申請

Collins のリニアアンプ30L-1を使いたいことからこの4月の1アマを受験し何とか合格,従事者免許が5月17日付で発行された.
それではと30L-1が使えるようにハイパワー局500Wを申請することにした.

 【500W局申請の準備として200W免許を申請】
500Wを申請する前にTSSの保証認定制度を利用して200Wで通るか試してみた.

30L-1には送信管811Aが4本使われているが,2本を抜いて2本を使うことにし,B電圧1700Vを半分の850Vとして使う事にした.
B電圧を半分で使うのは倍圧整流の回路を取り除いて使えば簡単だからである.
入力は 850V x 470mA = 399.5 W と設計した.

総務省の電子申請・届出システムよりアマチュア無線専用のLite システムよりデータを入力し,そのデータをそのまま送らずに,圧縮ファイルに落とし,その圧縮ファイルをTSSのホームページからTSSに送って保証認定を貰ってから総務省に送る手順となる.
系統図


TSSには最初に3000円を支払い(ネット銀行振り込み)ます.

TSSとは附属装置(RTTYやSSTV)の緒元でやり取りの後,「技術基準適合の保証書(変更)」がPDFファイルで送られて来る,このファイルを総務省の電子申請・届出システムLiteに取り込んで申請した.
申請後3週間であっけなく200Wの局免許証が届いた.
200Wへの変更費用はTSSに対する3000円のみで済んだ.

諸元
  RTTY PSK SSTV の緒元

【大失敗】
届いた200Wの免許証を見て,あれれっ免許の有効期間が変更前の免許書と変わっている.へんだなー!.
よ~く調べてみると,変更対象とした局免の免許の番号に書いた番号が移動局用の50W免許の番号を書いてしまったのだ!
と言う事は今ある免許は100Wの固定局と200Wの固定局の2つの免許を保有し,50Wの移動局の免許がなくなってしまったのだ.
  やれやれ,それでは100Wの固定局の免許を50Wの移動局に変更しなくては,これは勉強代だ.
  まずは30L-1リニアーアンプを200Wで使うことができるので良しとしよう.それではこれから500Wの申請にとりかかることにしよう.

ハイパワー免許になると無線局の検査があるが,ご近所付き合いが大事だ.
  電波障害確認のハンコを貰う必要があるのだ.
  そして検査当日に家に上がらせて貰い検査官がTVI等の調査をすることにもなるかもしれないのだ.
とにかく「I」(インターフェアー:電波障害)が出ないように対策を取ることが重要.
  1) コモン・モード電流の対策 フィルターの工夫
  2) 500W以上で使えるアンテナの整備
  3) アース対策 保安用アースとカウンターポーイズ
も重要になってくる.

【コモンモード電流ってなに】

電気/電子システムで意図的に使用される電気信号は,通常は,ある線を通して送られると,それと組となる他の線を通って送出元に戻る.このような形での電流の流れは,ノーマルモード (normal mode),差動モード (differential mode),対称モード (synmmetric mode) などと呼ばれる.
これに対して,電流の一部が大地などの経路を通って戻ることがあり,このような流れは,コモンモード (common mode),非対象モード (asymmetric mode) などと呼ばれる.
  このコモンモード電流ってのがTVIやテレホンI,インターホンI等さまざまなIを発生させる原因となるのだ.

このコモンモード電流を直読できる便利に道具を見つけ出した.それは高周波電流計である.
                        つづく

 


     de JF1RWZ

 

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