(13) Trio 9R-59 通信型受信機 

ラジオ少年のの憧れの受信機はTrio 9R59でした.
ラジオ少年は熊本県に住んでいました.市内にマツフジ電器と言う電気屋があり抵抗やコンデンサー等電子パーツを買いに行きました.
商品棚には9R59が飾られていてラジオ少年の憧れの受信機でした.

9R-59 通信型受信機のリストア

 

9R59外観
exラジオ少年は9R-59 2号機のリストア中です.

作業手順は次の通り.
1.シャーシの埃を掃除して錆びを落とします.

2.配線をチェックして部品を点検します.特にコンデンサーは傷みやすいのでチューブラコンは無条件に取り換えます.
 バリコンにエアーを掛け埃を払います,ロータリースイッチの接点を掃除,ボリュームにガリがないか点検します.

3.真空管試験機で真空管のテストをします
 6BA6 が1本 完全にNGとなっていました.

4.通電し各真空管のプレート,スクリーンG,カソードの電圧をチェックします.

 各ピンの電圧は概ね設計値通りに出ています.

5.テスターをAVCラインに接続し,SGで455kHzを発信させ混合管6BE6のグリッドに注入し,IFTのピークが455kHzになるよう調整します.
6.SGをアンテナ端子に接続し,BAND1から4のコイルパックを調整します.周波数カウンターで局発を調節します.
 シングルスーパーでは受信信号が局発の周波数の±455kHzに出てきます.調節は目的周波数+455kHzの信号に調節します.
 例 7,000kHz の受信は 局発は7,455kHz を発信するように調節しANTコイル とRFコイルをトリマコンデンサを調節して7,000kHzに同調させます (間違って局発を6,545kHzにしないようにします)

___ つづく

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